等位比較級（例：così… come）
イタリア語には、物事を比較するための様々な方法があります。その中でも、等位比較級（comparativo di uguaglianza）は、2つのものや人が同じ程度であることを表現するために使われます。例えば、「彼は私と同じくらい背が高い」というような表現です。この記事では、イタリア語の等位比較級について詳しく説明し、具体的な例や使用方法を紹介します。
等位比較級の基本形
等位比較級を使う際の基本的な形は、形容詞や副詞の前に「così… come」、または「tanto… quanto」を置くことです。この2つは同じ意味を持ち、どちらを使っても構いません。
例えば：
– Lui è così alto come me.（彼は私と同じくらい背が高い。）
– Lei è tanto intelligente quanto suo fratello.（彼女は彼女の兄と同じくらい賢い。）
形容詞の場合
形容詞を使った等位比較級の例をいくつか見てみましょう。
1. Questa pizza è così buona come quella che abbiamo mangiato ieri.（このピザは昨日食べたものと同じくらい美味しい。）
2. Il tuo cane è tanto grande quanto il mio.（君の犬は僕の犬と同じくらい大きい。）
副詞の場合
副詞を使った等位比較級の例も見てみましょう。
1. Parli così velocemente come un nativo.（君はネイティブと同じくらい速く話す。）
2. Guidi tanto bene quanto il tuo amico.（君は君の友達と同じくらい上手に運転する。）
等位比較級の否定形
等位比較級を否定する場合は、cosìやtantoの前に「non」を置きます。
例えば：
– Non è così alto come pensavo.（思っていたほど背が高くない。）
– Il film non è tanto interessante quanto il libro.（映画は本ほど面白くない。）
数量を表す等位比較級
数量を比較する際にも等位比較級が使えます。この場合、「così… come」や「tanto… quanto」の代わりに、「tanto… quanto」がよく使われます。
例えば：
– Ho tanti libri quanto te.（私は君と同じくらい多くの本を持っている。）
– Lei ha tante scarpe quanto sua sorella.（彼女は彼女の姉と同じくらい多くの靴を持っている。）
等位比較級の特殊な使い方
等位比較級には、特定の状況や文脈で使われる特殊な形もあります。
感嘆文での使用
感嘆文でも等位比較級を使うことがあります。この場合、「quanto」だけを使うことが多いです。
例えば：
– Quanto sei bella!（君はなんて美しいんだ！）
– Quanto è bravo il tuo amico!（君の友達はなんて優秀なんだ！）
句動詞の一部としての使用
等位比較級が句動詞の一部として使われることもあります。この場合、句動詞全体の意味を理解することが重要です。
例えば：
– Non vedo l’ora di vederti tanto quanto te.（君と同じくらい君に会いたい。）
– Mi piace la pizza così tanto quanto la pasta.（私はパスタと同じくらいピザが好きです。）
等位比較級を使った練習問題
等位比較級を理解するためには、実際に使ってみることが大切です。以下にいくつかの練習問題を用意しましたので、挑戦してみてください。
1. 彼は私と同じくらい速く走る。→ Lui corre _______ _______ me.
2. このケーキはあのケーキと同じくらい甘い。→ Questa torta è _______ _______ quella.
3. 君は彼女と同じくらい多くの友達がいる。→ Hai _______ amici _______ lei.
4. 彼女は彼と同じくらい上手に歌う。→ Lei canta _______ _______ lui.
5. その映画は本と同じくらい面白かった。→ Il film era _______ interessante _______ il libro.
解答：
1. così velocemente come
2. tanto dolce quanto
3. tanti quanto
4. così bene come
5. tanto quanto
まとめ
イタリア語の等位比較級は、物事や人を同じ程度であることを表現するための便利な文法構造です。「così… come」や「tanto… quanto」を使って、形容詞や副詞、数量を比較することができます。また、否定形や特殊な使い方も覚えておくとさらに表現の幅が広がります。
等位比較級をマスターするためには、たくさんの例文を読み、自分でも実際に使ってみることが大切です。この記事で紹介した内容を参考に、どんどん練習していきましょう。
読んでいただきありがとうございました。今後もイタリア語学習の役に立つ記事をお届けしますので、お楽しみに！
