関係代名詞は、英語学習者にとって重要な文法ポイントの一つです。関係代名詞を使うことで、2つの文を1つにまとめることができ、文章をより簡潔かつ流暢にすることができます。しかし、関係代名詞の使い方は初学者にとって少し難しく感じるかもしれません。本記事では、関係代名詞の基本から応用までを詳しく解説し、どのように使いこなすかを学んでいきましょう。
関係代名詞の基本
関係代名詞は、主に以下のような役割を果たします：
1. 前の名詞を修飾する。
2. 2つの文を1つにまとめる。
英語の関係代名詞には、who, whom, whose, which, thatがあります。それぞれの使い方を見てみましょう。
Who と Whom
Whoは人を指す関係代名詞で、主格として使われます。例えば：
– This is the man who helped me. （こちらは私を助けてくれた男性です。）
Whomも人を指しますが、目的格として使われます。例えば：
– The person whom I met yesterday is a doctor. （私が昨日会った人は医者です。）
なお、whomは口語ではあまり使われず、whoが代わりに使われることが多いです。
Whose
Whoseは所有を示す関係代名詞です。例えば：
– The girl whose book I borrowed is my friend. （私が本を借りた女の子は友達です。）
Which
Whichは物や動物を指す関係代名詞です。例えば：
– The car which I bought is very fast. （私が買った車はとても速いです。）
That
Thatは人、物、動物を指すことができる関係代名詞で、whoやwhichの代わりに使われることが多いです。例えば：
– This is the book that I lost. （こちらは私が失くした本です。）
制限用法と非制限用法
関係代名詞は、制限用法（restrictive）と非制限用法（non-restrictive）の2つの用法があります。
制限用法
制限用法では、関係節が前の名詞を限定し、文の意味を大きく変えます。コンマは使いません。例えば：
– The students who study hard will pass the exam. （一生懸命勉強する学生は試験に合格します。）
ここで、「who study hard」がないと、「どの学生が試験に合格するか」が不明になります。
非制限用法
非制限用法では、関係節は追加情報を提供しますが、文の基本的な意味は変わりません。関係節はコンマで囲まれます。例えば：
– My brother, who lives in Tokyo, is a lawyer. （私の兄は東京に住んでいて、弁護士です。）
ここで、「who lives in Tokyo」がなくても、基本的な情報「私の兄は弁護士です」は変わりません。
応用編：関係代名詞の省略
関係代名詞は、特定の条件下で省略することができます。特に、目的格の関係代名詞は省略されることが多いです。例えば：
– The book that I read was interesting. → The book I read was interesting. （私が読んだ本は面白かったです。）
主格の関係代名詞は省略できませんが、目的格の場合は省略可能です。
関係代名詞の前置詞の位置
英語では、前置詞が関係代名詞の前に来ることがあります。例えば：
– The house in which I live is old. （私が住んでいる家は古いです。）
しかし、口語では前置詞が文末に来ることが多いです：
– The house which I live in is old.
このように、前置詞の位置によって文の形式が変わりますが、意味は同じです。
関係代名詞の練習問題
ここで、関係代名詞を使った練習問題をいくつか解いてみましょう。
1. The woman ____ is talking to John is my aunt.
2. The book ____ I borrowed was very interesting.
3. The person ____ car was stolen called the police.
4. The city ____ I was born is very beautiful.
答え：
1. who
2. that (または省略可能)
3. whose
4. where（この場合、関係副詞も使えます）
まとめ
関係代名詞は、英語の文章をより豊かにするための重要なツールです。who, whom, whose, which, thatの使い方を理解し、制限用法と非制限用法の違いを押さえることが大切です。また、関係代名詞の省略や前置詞の位置にも注意を払いましょう。練習を重ねることで、関係代名詞を自然に使いこなせるようになるでしょう。
